ニコちゃん備忘録

消化しきれない、もしくは覚えておきたいアレやコレたち

見猿聞か猿言わ猿

 夜明け前から降っていた雨は小雨になって、生暖かい気候をニコちゃんが住んでいる地域にもたらしています。おはようございます。花粉症です。朝起きた瞬間からクシャミと鼻水が止まりません。目が痒い。長らく花粉症を否定してきたけれど、もう認めた方が楽なレベルになりました。

 ◆

 私的育児の中で一番大切なのは、実はこれなんじゃないかと思う。見猿聞か猿言わ猿。

 スーパーで見ず知らずのおじいさんから、「母親なんだからポテトサラダくらい作ったらどうだ。」と言われたことが、結構前にちょっとした社会現象になっていた。うっせぇうっせぇうっせぇわ。あなたが思うより健康です。優しい母親はそんな風に毒づく訳でもなく、でも消化しきれない思いをツイートすると、バズった。おじいさん、余計なお世話だ。

 言いたいことは分かる。言いたくなる気持ちも分かる。けれども核家族が一般的な世の中で、母親は思う以上にいっぱいいっぱいで育児をしているんだと思う。自分が母親になって、自分の無能さに驚いた。思っていた以上に能力が低い。その中で何とか子供を生かさないといけないプレッシャー。伝えられないもどかしさ。

 ◆

 私の実家のザ・昭和の祖母は、良いことも悪いことも、全部言ってくる。赤ちゃんがもう一人いる感じ。自分の中のことが、全部正しいと思っている。それを押し付けてくる。受け入れられないと拗ねる。

 けれども祖母は、高齢の割にはまだ柔軟な方だと思う。新しいものも好きだ。ひ孫の世話も、率先してやってくれる。私たちのご飯も作ってくれる。スーパー祖母だ。

 そんな祖母だけど、こちらの余裕がないと、私は中々意見を聞き入れられない。仕方がない。いっぱいいっぱいなんだ。ゆっくりお茶をする時間も無かったんだ。と、しょうもない言い訳。祖母を100%大切に出来なくてごめんなさい。そんなしょぼい自分の姿、何も見えない〜。聞こえない〜。

 ◆

 育児本やインスタグラムにも、素晴らしい指南書が溢れている。そうした方がいいのは分かる。でも時間が無い。理想は分かる。けれども現実的ではない。私には不可能だ。

 そんなアレやコレを、見猿聞か猿言わ猿。目を瞑って、耳を塞いで、見えないフリ、聞こえないフリ。

 子供が自分で着替えられるようになった方がいいのは分かる。けれども時間が無いから無理やり着替えさせる。鬼の電話を使わない方がいいのは分かる。けれども言うことをどうしても聞かなければ最終手段。母親と四六時中一緒の方がいいのは分かる。けれども私の母性は完璧ではないので保育園、YouTube、テレビゲーム、いとこたち、わおっち。目が悪くなるのは分かる。けれどもずっと端末を使わない遊びを提案し続けるのは無理だ〜。無理ムリ。

 ◆

 適度に手を抜いて、適度に力を入れて、自分のベストを模索しながら楽しめたらそれでいいと思う。全く頑張らないのは問題だけど、頑張りすぎるのも実は問題だ。ストレスを溜め込みすぎないように、程よく自分を許してあげたらいいと思う。知らんけど。

 兎にも角にも、大切なポイントや力を入れるところは人それぞれなので、あまり他人事に口を出しすぎたら良くないのだと思う。あまり人のことを考えられない性格なので、気を付けたいと思う。あれ?この間言っていることと矛盾している。

 人の話は真に受けすぎずに、三割から五割くらいで聞いとけばいいって話ですね。うんうん。適当適当。