ニコちゃん備忘録

消化しきれない、もしくは覚えておきたいアレやコレたち

キモい

嫌われる訳がないと信じている人。人を傷つけても平気な人。こちらの気持ちなどお構いなしに、身体に触れてくる人。気持ちを踏みにじっても平気な人。私が不快であることに、気が付かない人。

キモい。気持ち悪い。触るな。触らないで。

こんな気持ちが自分の中にあることに驚いた。見知らぬ人ならまだしも、肉親に、自分の実の母親に、実の祖母に。

母のことは好きだ。嫌いではない。夫に出会うまでは、母が一番私のことを愛してくれていたし、褒めてくれていた。それと同時に、母が一番私に混乱と悲しみを与えた。

私はいつも母の望むように振る舞った。人生を選択した。喜んで欲しかった。けれども母は私が母の言う通りに生きても、褒めてくれなかった。喜んでくれなかった。母はとても気分屋だった。

私は少し疲れた。母との関係に、祖母との距離感に。疲れても、物理的に離れることが出来ない。結婚は私を守ってはくれなかった。私は私を守ることが出来ない。

よって、私は心の中で毒付く他ない。約束の時間を守らないくせに、軽々しく身体に触るな。自分の欲求を押し通しているだけなのに、それが絶対的に正しいと思うな。小さい子供で手いっぱいなのに、大人のくせに構ってちゃんになるな。自分の欲求くらい、自分で満たせ。私の欲求を満たしてなど、全くしてくれないくせに。

言い過ぎた。私は基本的にはとても恵まれている。それ以外の面ではよくしてもらっている。その恩は忘れない。

私の悩みはとてもちっぽけで、こんな不満は消していかなければならないものなのに。私なんかではもったいない家族で、もったいない環境なのに。全力で努力していないのは私なのに。

私が私でなくなれば、初めて私になれる。社会の中で生きるって、きっとそういうことだ。私を私が飼い慣らして、うまく社会の中で操縦できるようにする。人に迷惑をかけない。人に不快な思いをさせない。

それと同じくらい、人に迷惑をかけられても、不快な思いをさせられても、許せる心の余裕を持てるようになりたい。私は私になりたい。私を許したい。許せる私になりたい。キモいのは、きっと私だ。