ニコちゃん備忘録

消化しきれない、もしくは覚えておきたいアレやコレたち

子供を通して想像すること

 先日、保育園の生活発表会があり、子供達の歌や寸劇を参観した。お向かいのママ友の隣なのに、叫ぶような歌声と、ママを見つけて振る手や声、恥ずかしそうな笑顔に、気が緩むと涙が出そうだった。

 子供たちは順当に成長している。ママがいないところで、歌を覚えて、友達と真似をし合って、先生に指導してもらって、覚えたことを披露できている。去年は入っていた先生の歌声も、今年は無かった。劇を初めて観た。発表会のために、たくさんの準備と時間があったんだろうな。

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 いつだったか、お風呂に入らないと泣き喚く我が子を見ながら、すごくイライラしたことがあった。何度も何度もワガママを笑顔で聞き入れて、それなのに親のお願い事はたった一つも聞き入れてくれないのか、と、子供に対して物凄くささくれ立った気持ちになった。

 そういった時に、いつもふと、母や父の気持ちを想像する。私もそんな時があったのか。ワガママを言って、父や母を困らせて、苛立たせて、許されてきた子供時代が、おそらくあった。覚えていないけれど。

 許すことは、愛することだと、私が愛読しているブログに書いてあった。私はたくさん愛されていたのだと、そうなって初めて気付く。気付くと同時に嬉しくなる。気付きを与えてくれた子供に感謝したくなる。

 私もたくさん許して愛して、いつかこの子が愛されていたのだと感じる日が来ることを願う。そんな未来を想像して、出来るだけ優しくしようと心掛ける。

 心掛けても、出来ない日は少なくないけれど。少しでもそんな日を多くして、子供が愛されていると感じてくれるよう努力する。

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 不完全で、不安定な母親だけど、ニコちゃんのことは大好きで、一生守るから、幸せになってくれると嬉しいな。ニコちゃん、幸せ?幸せだと、嬉しいな。