満員電車とベビーカー

満員電車にベビーカーで乗ることに、非難と擁護、真逆の意見が多数、ネット上でぶつかり合う。そんな記事を読んだ。

満員電車での通学は、経験がある。とは言え、田舎なもので、首都圏とは比にならないだろうけど。ベビーカーを押す人は居なかったように思う。だから、そんな非難を見た経験は無いのだけど、ベビーカーを押す立場になった今、その記事を読むと考えさせられる。

核家族が一般的な家族形態で、片親も少なくなく、待機児童問題が無くならない今、どうしてもベビーカーで満員電車に乗らないといけない人がいるのだろう。けれども悲しい事に、当たり前だけど、全ての人が子連れに優しい訳では無い。見て見ぬ振りならまだしも、睨み付けたり、舌打ちをしたり、暴言を吐いたり。迷惑をかけて申し訳ないと思うのだけど、そうした悪意は、やはり悲しい。

「ベビーカーをたため！」という怒鳴り声と、「ベビーカーじゃなかったら子供が死んでいる！」という叫び声。ただ、一生懸命なだけ、必死なだけ、迷惑を好きで掛けている訳じゃないのに、許容されない社会。何回舌打ちされるのだろう、何回謝らなければならないのだろう。謝ってばかりじゃ気が滅入るから、どうか笑顔で許してくれる人が増えることを願うばかり。

迷惑かけられたって、いいじゃん。一生懸命であれば。自分だってきっと色んなところで迷惑をかけてんだから。誰かに育てて貰ったんだから。「ありがとう」って笑顔で言われた日には、きっと一日ハッピー、だと思う、たぶん。

どうしようもない時は、迷惑どんどんかけていこう。人の助けを素直に受けよう。人に助けて貰うのは、人に助けるチャンスをあげたってことで、思いっきり甘えて、とびっきりの「ありがとう」を言おう。出来ないことは、悪じゃない。

人は誰しも完璧じゃなくて、完璧である必要なんてない。疲れた時は寝て、YouTube観て、テレビ観て、ドラマ観て、罪悪感なんて感じずに思いっきりダラけて欲しい。ほんと、生きてるだけで皆頑張ってるんすよ。

ほんの少し余裕を持って、ほんの少し人に優しく出来たら、予想以上の幸せを貰えるかも知れないし、貰えないかも知れない。…貰えないんかーい！！

でも、貰えなくったって、神様はきっと見てる。良くやったね、って、いつかご褒美をくれる気がする。と、信じて、ベビーカーを押す人のみならず、自分と家族以外の人にも、優しくしてやってくれませんか。

無理ですか、そうですか。