ニコちゃん備忘録

消化しきれない、もしくは覚えておきたいアレやコレたち

泣かないニコちゃん

 いよいよ国家資格試験の筆記試験が明後日に近付いて来た。未曾有と言うと大袈裟だけど、超大型台風が接近しつつあり、コロナも収まる気配がない中、人の多い都市圏で行われる合格率50%の試験。

 前職を辞めて、ニコちゃんを産んで、実家の助けになればと学業と子育てと家事と仕事をしながらの3年間。私よりも大変な人はきっと沢山いると思うけれど、私もそれなりに頑張っていたような気もする。

 頭がプツンと切れそうな日々が、合格さえすれば、ようやく終わる。仕事はしんどいけれど(精神的に)、学校に行く必要が無くなれば、体力的にも精神的にも時間的にもだいぶ楽になる。楽になると信じて勉強する。

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 昨日、ニコちゃんを連れて、小児科に予防接種に行った。

 先週、予防接種を受けた従姉妹たちをひどく羨んで、「注射しに行きたい」とおねだりされた。日本脳炎の接種がまだだったので、従姉妹たちと同じ小児科に電話をかけて、昨日の日付を予約した。

 けれどもニコちゃんは「今」行きたい、と駄々を捏ねたので、夜の8時にいくつかの病院の前までドライブをして、「閉まってるからまた今度」と宥めた。

 そんなに行きたかった注射なのに、昨日「注射行く?」と聞いたら、首を振る。なんと。白目を剥きそうになった。結局、連れて行ったのだけれど。

 病院に着くと、病院の駐車場で、おばあちゃんらしき人が赤ちゃんをゆらゆらしていたので、ニコちゃんに「赤ちゃん寝てるから大きな声を出さないでね」とお願いをした。するとニコちゃんは、抱っこをおねだり。それくらいなら、と病院まで抱っこして行く。ニコちゃんは14キロ弱あるので、ズシンと重い。

 病院に入ると、赤ちゃんのママが出てくるところだった。他に会計待ちの親子が一組で、コロナ前の混雑が夢のようだった。予約の時間より10分ほど早かったけれど、すぐに案内された。

 いつもの適当な(失礼)おじいちゃん先生ではなく、おじいちゃん先生が休むために代わりに診てくれる若い男の先生だった。ニコちゃんはアンパンマンのスリッパを履くと少しご機嫌だった。聴診器をお腹と背中に当てて、口の中に棒を入れられる。嫌がるかと身構えられたけれど、お医者さんごっこをするようになってからは、泣かなくなったので無用の心配だった。

 いよいよ強い従姉妹が泣いた痛い注射の出番がやって来た。私が体と右腕を押さえて、看護師さんが左腕を押さえる。先生が素早く注射を打つ。ニコちゃんは、表情は私からは見えなかったものの、全然泣かなかった。驚いた。絶対泣くと思っていた。看護師さんが「強いね」と褒めてくれる。

 夕飯前だったけれど、帰りにマクドでマックシェイクを買ってあげようかと思った。それくらい感動した。ニコちゃんが欲しがる素ぶりが無かったので、結局買わなかったけれど。

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 大人の階段登〜る〜♪君はまだ〜シンデレラ〜さ〜♪どんどん出来ることが増えていく。日中はオムツをはくことも無くなって、それが当たり前になった。朝起きて一人でも、泣かなくなった。一人で襖を開けて、出て来れるようになった。今日は泣いて、私が迎えに行ったけど。

 揺れながら前に進まず子育ては
 お前がくれた木馬の時間/俵万智

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 たまひよオンライン

 待つことも、子育ての醍醐味なのだと思いながら、今日も子供に自分に周りの大人にイライラしてしまう、赤ちゃんのように未熟な母親だけど、楽しんで乗り越えて達成できたらなと思います。

 読んで下さりありがとうございました。ではまた。