ニコちゃん備忘録

消化しきれない、もしくは覚えておきたいアレやコレたち

大人と子供

今週のお題「二十歳」

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(いらすとや様より拝借)

 

 この三連休は今年二十歳を迎えた方々にとって、成人式がある方も多いのかと思います。

 ご成人、おめでとうございます。

 私は美容業に携わっているため、毎年成人の方を真近でお目にかかることが多いです。ご息女の眩しく美しい振袖姿に、お母さまもお嬢さまもとても嬉しそうです。素敵な行事だと思います。

 

 日本の「成人式」は敗戦後、虚脱の状態にあった中で、なんとか次代を担う青年たちに明るい気持ちになってもらおうと、学校の校庭にテントを立てて「青年祭」が行われたのがルーツだそうです。(Wikipedia様より)

 成人を祝う儀式は古くは奈良時代に遡ります。十代半ば前後の男子に、氏神の社前で服や髪型を大人のものに改め、冠をつけてもらう「元服」と呼ばれる行事がありました。平安時代には、女子にも着物や化粧を大人のものに改める「裳着」と呼ばれる行事ができました。(https://takara-beautymate.jp/salon_info/season1701/様より)

 

 紆余曲折を経て、現在に至る成人の儀式。現在では女性は振袖を、男性はスーツや袴を着て成人式に出席される方が多いのかと思います。成人式に出ることよりも、女性は振袖を着ることが成人のビッグイベントであるように感じます。

 私の中学・高校時代の恩師が「ハレ」と「ケ」という言葉を教えてくれました。成人式のような人生の節目となる日を「ハレ」の日と呼ぶのに対し、それ以外の普段何気ない毎日を「ケ」と呼ぶそうです。

 「ハレ」の日を充実させるためには、「ケ」の日々を充実させること、毎日の積み重ねが「ハレ」の日に表に出るのだとその先生は仰っていました。

 

 ◆

 

 成人式を迎えたからと言って、誰しもが大人になれるとは限りません。二十歳は肉体的には大人でも、精神的には大人とは言い切れないのではないかと思います。私は三十になってもまだまだ子供です。

 中には、小さな頃から大人びた方もいらっしゃるかと思います。けれども『論語』にもあるように、「三十にして立つ」、つまり「三十歳で自立した」。孔子のように敬われ慕われる人徳者でも、その歩みは意外にもゆっくりとしたものなのです。それくらい、大人になる、つまり経済的にも精神的にも自立するのは、時間がかかることなのだと思います。

 

 現代社会は情報が以前よりも集まりやすく、その反面人間関係は希薄になりつつあり、生きやすいような生きにくいような時代になっているかと思います。頼れる人を見つけるのも一苦労する時代かと思います。情報収集の方法も多岐に渡り、情報の探し方でテレビ番組が作られる時代です。

 新しい世代には、その時代で培った新しい力があると思います。自分の価値を信じて、人の助けになるような、世の中に貢献できる何かを見つけられたら素晴らしいと思います。それが人生の楽しむ一つの方法かと思います。

 他にも幸せを感じる方法はいくつかあって、それはフロムという心理学者によると、友人と楽しく話したり、恋人を作ったり、家族ができたり、お祭りに参加したり。人間は人との結びつきを欲する生き物だそうです。

愛するということ 新訳版

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 良好な人間関係を築くには、相手のことを尊重し、理解し、感謝する気持ちが必要かと思います。ニコちゃんには、感謝の心を忘れずに、人から大切にされ、人を大切にし、唯一無二の特別な人だと思い思われる人になって欲しいと思います。