ニコちゃん備忘録

消化しきれない、もしくは覚えておきたいアレやコレたち

たった3キロほどなのに人生で一番重たいもの

 たった3キロほどなのに人生で一番で一番重たいものってな〜んだ?

 答えは赤ちゃん。自分の子供。自分ひとりの人生に、別の人の人生が乗っかかる。ズシン。

 結婚はそれほど責任は感じなかった。夫の方が責任を感じていたのかも知れない。家事も驚きはあったものの、なんとか帳尻を合わせてやってこれた。

 けれども育児は何もかも初めてで、比較対象がなくて、毎日が手探りで、合っているのか不安で、生命の重さが常にまとわりついて、逃げられなくて。誰も信じられなかった。任せたらダメだと思っていた。夫でさえも。アホか。

 今は、誰に何と言われようと保育園に預けることが出来るようになった。罪悪感をようやく感じなくなった。私も休んでいいのだと思えるようになった。ダメな母親だと自分を責め続けることは限りなくゼロに近くなった。不安や心配は少しはある。

 私のような母親に育てられるよりも、保育園の方がまともな教育をしてくれるだろう、と。以前は。今も。けど最近は少し離れるのが寂しいと思うようになった。恋しい、とも。隣にいてくれる暖かさが愛おしい。少し、余裕、出てきたんだろうか。部屋は汚いけど。

 髪を染めた。人生初のブリーチをしてもらった。ずっとブリーチ反対派の母が、どんな心境の変化なのか、塗布してくれた。次は色を入れる予定だ。ピンクのメッシュを入れたいと思う。よく見かけるバイカラー。ハイライト。20年前にコンテストでしたカラー、だそう。

 お客様の義理の息子さんが亡くなられた。動脈血乖離だったか。まだ50代だそう。お孫さん達の結婚はまだ。

 もし夫が突然いなくなったら。もしニコちゃんが突然いなくなったら。どちらの方が悲しいかと想像したけど、分からなかった。