ニコちゃん備忘録

消化しきれない、もしくは覚えておきたいアレやコレたち

「魚、頂こうかな。」

 最近のニコちゃんはすぐ大人のやっていること、言うことの真似をする。…いや、結構前から真似をする。何でも器用に真似をする。けれどもこれはどこで覚えたのか分からない。

 パパが出張で二日ほど家にいない。一日目は自分の家でグラタンをしたものの、二日目は実家から来たら、と言われて厚意に甘えることにした。おばあちゃん(私の母)は仕事で、代わりに料理の苦手なひいおばあちゃん(私の祖母)が秋刀魚を焼いてくれた。ニコちゃんは魚焼きグリルを覗き込み、「食べたい!」とせかし、触ろうとして祖母に怒られる。私はその秋刀魚をテーブルに運ぶ。

 するとニコちゃんが唐突に、「魚、頂こうかな!」と言ってのける。頂く、だなんて。意味分かって言ってんのかこの二歳児は。祖母に驚いたことを伝えると、「ママ顔負けやな!」と笑顔。本当にそうである。私、家でそんな言葉遣いしたことない。

 夜はパパがおらず少し寂しそう。「パパは?」と泣きそうになる。朝も「パパ〜。」と少し泣き声。ニコちゃんの中でそれだけパパが大きくなっているのか。

 仕方がないので「おっぱい飲む?」と聞いてみた。服の中に手を突っ込んでおっぱいを触るので、Tシャツと下着の間からぽろんとお乳を出してみると、とても嬉しそうにお乳を触る。お乳に顔をうずめて満面の笑み。この子の将来が少し心配になった。

 朝ご飯を食べようとテーブルに移動してお乳をしまうと怒られた。仕方がないので乳を放り出してご飯を食べさせる。ニコちゃんは満足そうな笑みを浮かべている。乳を放り出した三十路と、二歳の女の子。カオスである。二人だけで良かった。

 保育園からは、室内は暑いので半袖を着てくるように怒られた。けれどもニコちゃんは長袖を着ると言って聞かない。朝からバトル。そして遅刻。あと三十分早く起こさないといけない、と学習。学習しつつも中々起こせない。ダメダメである。ボチボチ頑張ろう。