ニコちゃん備忘録

消化しきれない、もしくは覚えておきたいアレやコレたち

貢ぎ物

ニコちゃんが、黄色と黄緑色と緑色の折り紙で作った三匹のカエルと、友人から貰ったアンパンマンのバスを、拭き掃除用の不織布に包んで、「ハッピーバースデー、あげる。」とくれた。

私が座るソファーの隣には、先月号の雑誌の付録の、アンパンマンのアイスのオモチャが置いてあった。これもニコちゃんがくれたもの。

ニコちゃんは、朝から姪っ子を預かり、洗い物と洗濯と片付けを二人の子供の相手をしながら終わらせて、お昼の用意を前にしてスマホで気分転換をする母親の足元で、母の足にまとわりつきながら、テレビに映されたYouTubeを見ながら眠った。

私が動くと目を開けたので、ソファーから降りて一緒に横になってニコちゃんを抱く形で寝かしつける。ものの五分で再び眠りについた。寝転びながら、ニコちゃんからの貢ぎ物に、愛されていることを感じる。子供の親への愛は、盲信的で絶対的なものかも知れない、とぼんやり嬉しさを隠し切れず、ブログをしたためる。

姪っ子とは昨日も実家で遊んだ。昨日から幼稚園が夏休みに入ったためだ。実家に併設された美容室で働く美容師の姉の代わりに、実家で姪っ子と手紙を書いた。

手紙の内容は、姉と姉の旦那にだった。「誰に書く?」という私の問いに、迷うことなく「ママ。」と答える姪っ子に、姉への絶対的な愛を感じた。この子はいつか姉以外に迷うことなく手紙を書く相手を見つけるんだろうか。ふと、そんなことを思った。

私も手紙を書くように勧められた。手紙の相手を誰にしようと迷った時、頭に浮かんだのはニコちゃんと夫だった。姪っ子は、夫に手紙を書くよう私に指示を出した。私はその通りに夫に手紙を書いた。手紙になら、「だいすき♡」と書いても怒られないだろうか、と汚い計算をする。

もう昼の1時は過ぎたのに、朝からずっと眠りこける夫。夫をアテにして姪っ子を預かったのに、結局私が子供の相手をして、家事を全てした。夫なりの考えがあるのかも知れないし、ないのかも知れない。夫の頭の中は私には計れない。

ニコちゃんも眠ったのもいいことに、お昼の準備をせずにブログを書き続ける。思いついたことはすぐに文章にしないと忘れてしまうから。ひいお婆ちゃんが姪っ子を迎えに来てくれて、洗濯物を干すのが途中のままだ。洗濯物を干して、昼ご飯を作って、二人が起きるのを待とうではないか。

今日は柄にもなくよく出来た妻で母だ。ズボラなのにいい顔しいなのが売りの私なのに。こんな毎日が続けばいいのになぁ。