ニコちゃん備忘録

消化しきれない、もしくは覚えておきたいアレやコレたち

忘れるということ

人は、経験したことや覚えようとしたことを、次の日には7割だか8割だか忘れてしまうらしい。覚えていたいことを忘れるのは辛いけれど、覚えなくていいことを忘れないのも辛いから、便利な機能なのかも知れない。

私は嫌なことがあった時、忘れる方法はいくつか知っている。それは、たっぷり寝ることであったり、本を読むことであったり、映画やドラマを観ることであったり、お酒を飲むことであったり、友達と楽しくお喋りすることであったり。

色々なことを忘れることは、明日を生きる活力をくれる。空いたスペースにまた楽しいことを詰め込める。思い出すのは、楽しいことだけでいい。

けれども傷付いたことや、ささくれだったこと、その時感じた気持ちが大きければ大きいほど、忘れるのは難しい。いつまでも心のしこりとして残り続ける。それもまた、必要なことなのかも知れない。もう二度と傷付かないように、自分を守るために、忘れまいとしているのかも知れない。同じ経験をしないように、人に同じ気持ちを味わせないように。

忘れるのは、幸せなこと。同時に、忘れないのも、大切なこと。思い出すことも、蓋をすることも。近くにいてくれる大切な人は、尊い。傷付けられたことばかり覚えてしまうけど、自分を傷付けない人が近くにいてくれる有難さを、もっと噛み締めたい。失う前に幸せに気付けるように、常に幸せのアンテナを張り続けられたらな。